地域医療を支えるクリニック。
明るく、ひときわ目をひくうろこ形の外観意匠。
株式会社Bookmark Design
代表取締役 阿形 詩織 氏
地域に親しまれてきたクリニックの建て替えリニューアル。
親子2代にわたり小児科、内科医療で地域に貢献されている大貫医院様。築30年の施設の老朽化をきっかけに、建て替えを決意されました。小さなお子様がたくさん受診する施設なので、心が軽くなるような明るい空間にしたいとのオーナー様の要望をうけて、設計を担当された阿形氏は、ベースとなる外壁にレジェールを、施設の顔となるファサード部分にLAP-WALLを選ばれました。
21mmのサイディングで周囲の戸建住宅と一線を画す。
医療施設の設計を数多く手がけ、幅広い世代のオーナー様の相談を受けられてきた阿形氏。医療施設では清潔なイメージを持つホワイトやベージュなどの淡い外観が好まれることを意識して、大貫医院様でも、ベージュ色のレジェールをベース柄として選ばれました。サイディングはハウスメーカー(戸建住宅)のイメージが強いため、オーナー様に敬遠されがち。しかし21mmの厚さをもつレジェールであれば、柄の彫りが深く、陰影がキレイにでるため、近隣の戸建住宅に埋もれることなく、クリニックとしての存在感を表現できると考えられました。
うろこ形のLAP-WALLでさらなる存在感、明るい雰囲気に。
ファサード部分にはうろこ形のLAP-WALLをアクセントとして使うことで、存在感と明るい雰囲気を演出しています。近所の保育園で使われているのを見かけて、「ムーミン谷のようでかわいい」と感じられていたとのこと。LAP-WALLうろこはグラデーションの重なりで構成されているので、大きな面積に張っても単調にならない。もとが屋根材なので、タイルなどよりも耐久性がある。そしてシーリングが要らないのでメンテナンスしやすい点も、オーナー様へのアピールポイントになりました。LAP-WALLやサイディングは本物とフェイクの間にあるもので、設計士が考えるデザインとオーナー様が望むコストのバランスに優れている。「タイルのような外観にしたいのであれば、タイルを張ればいい。サイディングにしかできない柄やカラーを活かしたデザインを意識している」と語っていただきました。