災害復興を支援する仮設商店街の外観に、
ひとに寄り添う木とSOLIDOのコラボ。

人吉復興コンテナマルシェ[熊本県]

各種施設 木造CLT 外壁材 採用商品

株式会社 采建築社

愛甲 達 氏

熊本豪雨で被災した街に灯りと賑わいを。

2020年7月、集中豪雨による河川の氾濫で被災した人吉市。この街の復興支援として仮設の商店街を設計されたのが采建築社様です。「街に灯りと賑わいを取り戻したい」との想いが、人吉商工会議所様のご支援のもとで実現しました。仮設商店になったのは同グループが独自開発したCLTセルユニット。構造体となる木材ユニットを工場で組み、現地に運んで据え置き、内外装を施工する箱型建築物で、コロナウイルスの仮設PCR検査場にも活用されています。仮設商店街では耐火性・耐久性を考慮して外壁材を施すことになり、SOLIDOが採用されました。

歴史が刻まれた街に調和しながら、現代の新しさを創出。

仮設商店街が設営されたのは市内の中心地の一角。すぐ隣には醤油の石蔵が建ち、街を見渡せば石垣が残る人吉城跡や石畳が続く鍛治屋町もあり、石造りの力強さが周辺に刻まれています。こうしたモニュメントと線でつながるように、そして、歴史が刻まれた街と調和しながらも決して古臭くならず、むしろ現代の新しさを感じられるようにと、グレー基調の「SOLIDO typeM_LAPセメント」が選ばれました。木とセメントがコラボした懐かしさの中にもおしゃれな雰囲気が漂う商店街は、たちまち地域の方が集い、くつろぐ場所になりました。

木との相性が抜群。木材のように利用できるのもユニーク。

SOLIDOは薄い建材なので、木と同じようにラップさせて張ることで陰影のある表情を創り出すことができます。また、時間の経過とともに風合いが変わっていくのも木と同じ。だから「木との相性が抜群」と愛甲氏。残った端材はコースターやカウンターテーブルにも利用されており、コースター作製や絵付けのワークショップなど今後のイベントに活用する計画もお持ちとか。誇らしげに働くお店の方や、お店を背景にインスタグラムの写真を撮るお客様の姿に、「災害復興支援にさらに役立ちたい」との思いを強くされています。

施設情報

建築:
人吉復興コンテナマルシェ
設計・施工:
株式会社 采建築社
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採用商品

外壁材