大手アパレルのライフスタイルブランド「koe」。
そのコンセプトを体現した商業施設の内壁にSOLIDOを採用。
サポーズデザインオフィス
岩竹俊範 氏
渋谷に誕生した、ライフスタイル提案型施設。
2018年2月渋谷にオープンした商業施設は、1階にDJブースを併設したイベント会場にもなるベーカリーレストラン、2階にアパレルショップ、3階にラウンジを併設した「hotel koe」という構成。ショッピングやイベント、食事、宿泊を通じて、「koe」のブランドコンセプトである「new basic for new culture」の体験を提供しています。サポーズデザインオフィスの岩竹氏は、この商業施設の企画段階から携わっており、空間のコンセプトデザインや内装デザインなど細部にいたるまでこだわることで、上質なデザインの空間づくりを実現しています。
「素の空間」のイメージに適した内装ボード SOLIDO。
岩竹氏が事業主様に提案したのは、ブランドコンセプトを空間で表現すること。余計な装飾を極力控えたシンプルなデザインである「素の空間」を生みだすことで、ショップのお客様や、ホテルの宿泊者に強い印象をあたえて、ブランドイメージの向上につなげることを目指しました。そして「素の空間」を支える内装材にはコンクリートのような素材をと考えられていました。セメント系ボードの選択もありましたが、1枚1枚のカラーが異なるSOLIDOであれば工業製品的なパターンにならず、自然な仕上がりにできる点が気に入られ、採用ポイントのひとつになりました。
シンプルデザインのSOLIDOは、異素材との相性も抜群。
白華(エフロレッセンス)をあえて抑えずセメント本来の質感を活かしたSOLIDOは、1階および2階アパレルショップの内壁に使われています。存在を主張しすぎないデザインは、商品を引き立たせるとともに、ラグジュアリー素材のカウンターとの異素材コラボレーションにより、洗練された空間を演出しています。また施工面においては「SOLIDOは、今まで扱ってきた内装材と厚さも、重量も、下地ピッチも違っていたので、とまどいがありました。でも内装材と比べて塗装の必要がないので、工期を短縮できました」と評価をいただいております。