表情豊かなモダンな外観に生まれ変わった駅舎。
変わらず受け継ぐ町のシンボルとしての存在感。

JR遠賀川駅[福岡県]

駅舎 鉄骨造 外壁材 内装材 採用商品

JR九州コンサルタンツ株式会社

岡田 嘉寛 氏

火災焼失から4年。地域活性化の大きな期待を受けた駅舎リニューアル。

JR遠賀川駅は1890年(明治23年)に開業の歴史ある駅。木造の温かみのあるレトロな外観で、住民に愛されていましたが、2017年の火災で全焼。遠賀町では、駅前に人が集まりにぎわいを生みだすことなどを目的にした地域再開発事業の一環として、2021年7月、旧駅舎の隣に2階建、鉄骨造の駅舎をリニューアル開業。その外壁に当社の窯業系サイディング(3柄)と金属サイディング(2柄)、内装にSOLIDOをご採用いただきました。

外壁の張り分け、装飾材のアクセントで表情豊かなファサード。

遠賀町様からは、焼失前の駅舎のように、歴史を感じさせるデザインにしたい。また地域の再開発を進めるなかで、シンボル的な駅舎を望まれていました。設計を担当された岡田氏は、設計当初、ベースとなる外壁に押出成型板による現地塗装を考えていましたが、デザイン性の幅広さや、外観に表情をつけやすい点から窯業系サイディングを選ばれました。駅舎のファサードの2階部分は、濃淡2色の窯業系サイディング フィエルテの張り分けを提案していましたが、遠賀町様から「町の顔となる部分だから、もっと表情が欲しい」とのリクエストをうけ、開口部と壁面のデザインを変更。モダンな張り分けのアクセントとして、印象的な表情を生み出しています。また駅舎そのものに視線が集まるよう、階段部分は色合いを抑えた金属サイディングのはる・一番を採用。駅舎と階段で建材を使いわけることで、遠目からも駅入口の位置がわかるようにデザインされています。

駅舎に使う建材の第一条件は強さ<Tイディングは多彩さ≠熏わせ持つ。

「駅は休むことなく動きつづけるので、メンテナンスが難しい。建材選びの第一条件は強さ≠ノなり、押出成型板がまず候補にあがります。」と岡田氏。しかし窯業系サイディングもJISに準じて曲げ破壊強度や遮音性・断熱性などの確認がとれており、色柄も多彩であることから、窯業系サイディングを使うケースが増えているとのこと。また、駅構内に使われているSOLIDOは、1枚1枚、エフロ※の出方が異なり、素材感のあるところが気に入られて、ご採用いただきました。SOLIDOをベースに、メラミン化粧板をアクセント使いすることで、デザインが単調にならないよう配慮し、通勤・通学の方に喜んでいただける内装に仕上げられています。

施設情報

建築:
JR遠賀川駅
設計:
JR九州コンサルタンツ株式会社
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