毎年、政府の地震調査委員会では「地震予測地図」をまとめ、全国の主な活断層帯と海溝型地震を対象に予想発生確率を順次公表しています。 下の図では、平成21年7月21日公表の「全国地震動予測地図」より、発生確率の高い活断層帯、海溝型地震を挙げています。
もちろん対象外の場所でも地震は発生しています。事実、新潟県中越地震の震源は、当時、地震調査委員会が定めていた98の主要断層帯に含まれていませんでした。また、30年以内の地震発生率確率は、なにも30年後に起こる確率ではなく、明日起こることも含めた確率です。ちなみに、阪神淡路大震災の野島断層の地震前の確率は30年以内で0.4〜8%程度。さらに、福岡西方沖地震では、それまでの政府の九州北部で大地震が発生する確率は1000年に1回未満というものでした。
交通事故死や火災で死傷する確率は30年間で約0.2%と言われており、場合によっては地震の方がリスクは高いということも有り得ます。
※地震調査研究推進本部・地震調査委員会「全国地震動予測地図」(平成21年7月21日公表)より作成
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