通気下地屋根構法

通気下地屋根構法 住まいの耐久性を高めるために、屋根からのご提案。

通気下地屋根構法 | 住まいの耐久性を高めるために、屋根からのご提案。

資源面・環境面への配慮から国策として住宅の長寿命化が推進されていますが、その中で木造住宅における外皮の耐久性向上が大きな課題となっています。国土交通省国土技術政策総合研究所(以下、国総研)は2017年(H29年)6月に研究報告を発表し、国を挙げてその実現に取り組んでいます。そのような背景を受け、ケイミューからご提案するのが通気下地屋根構法。屋根の長寿命化だけでなく、災害等による屋根材本体破損時でも速やかに雨水を排出できる構造により、補修までの雨もれを抑制できるといったメリットも有しています。

  • 通気下地屋根構法
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  • 通気下地屋根構法
  • ●通気層を設けることにより、屋根材裏面に入った雨水は軒先から、湿気は換気棟から速やかに排出します。
  • ●屋根材留付けビスは下葺材を貫通させません(横桟に留付けます)。
  • ●屋根材葺き替え・さし替え時の下葺材のはがれがなく防水性の低下を防ぎます。
  • ●屋根下地腐朽による下地からの飛散や、釘抜けによる屋根材の飛散リスクが低減できます。

メンテナンスのスパンを長く

(基本は、10年毎の定期点検を行うこと。定期点検においては、大規模な補修等は想定していません)

メンテナンススケジュール(モデルケース)

メンテナンススケジュール(モデルケース)
  • 商品は、色10年保証対象商品です。
  • 商品は、製品本体保証対象商品です。
  • 商品は、役物保証対象商品です。
  • ※1 30年目以降の本体の葺き替えについては、これまでのメンテナンス実施状況および躯体状況など住宅全体の劣化具合を専門業者様等に確認頂いた上で、総合的に判断してください。
  • ※2 グラッサ用メタル役物については、美観上、必要に応じて再塗装してください。
  • ※3 下葺材・下地材の仕様については設計基準をご参照ください。
  • ※4 定期点検において、屋根材本体に部分的なズレや割れ、役物・役物釘のズレや浮き等が見られた場合は、部分的な交換、増し打ちなどを行ってください。

メンテナンス金額については建物の形状や仕様、劣化状況などによって異なります。専門の工事業者様にご相談ください。

雨水が漏れにくい

下地への雨水の浸入を抑える

屋根裏面に空間ができるため、もし雨水が浸入しても滞留することなく速やかに軒先から排出されます。また屋根材を留付けるビスが下葺材に届かないため下葺材の釘穴数を大幅に削減でき、下地である野地板への雨水浸入を抑制できます。

通気下地屋根構法のほうが
野地板へ雨水が浸入しにくい

  • 通気下地屋根構法のほうが野地板へ雨水が浸入しにくい
  • 通気下地屋根構法のほうが野地板へ雨水が浸入しにくい

下地が乾きやすい

下地の乾燥性を高める

下地の耐久性を向上させるために必要な下地の乾きやすさを検証するため、カラーベストを用いて野地板の乾燥性状についてのシミュレーションを実施しました。

通気下地屋根構法のほうが
野地板が早く乾く

メンテナンススケジュール(モデルケース)
  • [検証内容] 通気下地屋根構法と標準工法において野地板へ雨水浸入があった場合を想定し野地板の乾燥性状についてシミュレーションを行い検証
  • [検証方法] 1)検証者:東洋大学名誉教授 土屋先生 2)モデル建屋:天井面積24u、勾配6寸、換気有 3)シミュレーション条件@屋根材:カラーベスト A下葺材:通気下地屋根構法:透湿系ルーフィング 標準工法:アスファルト系ルーフィング B気象条件:北関東地方の2019年1月気象データを使用 4)検証内容:上記条件において野地板(赤矢印部)含水率を50%として計算スタート〜含水率の推移を確認
  • ※通気下地屋根構法のルーフィング側は透湿ルーフィング〜通気層を通して速やかに乾燥しています。野地裏側は通気下地屋根構法、標準工法ともに換気棟の効果が見られます。

内部が傷みにくい

下地材の温度劣化を抑える

通気層により下地の劣化要因の1つである熱の伝達を抑制していることを確認するために、下葺材表面温度について各種ケイミュー屋根材を用いてモデル棟で測定を行いました。

通気下地屋根構法のほうが
下葺材と野地板の温度が
上がりにくい

メンテナンススケジュール(モデルケース)
  • [試験条件] ●実験日:2019年9月10日 ●実験場所:滋賀県湖南市外気温:最高38℃ ●屋根勾配:6寸 ●屋根面積:23u

温度が変わりにくい

温度変化を抑えて心地よく

屋根材と野地の間にできる空間と野地裏、その両方の熱気や湿気を換気棟で排出することにより、小屋裏からの熱の伝達を抑えて居住空間の心地よさを高めるだけでなく、夏の熱気や冬の結露による住宅内部の傷みも抑えます。

夏場の小屋裏温度低減と、
冬場の結露リスク低減が
期待されます

メンテナンススケジュール(モデルケース)
  • [温度上昇試験条件]

    ●試験場所:2019年9月10日 滋賀県湖南市 ●外気温:最高38℃ ●屋根勾配:6寸 ●屋根面積:23u

    ●試験場所:2020年8月20日 滋賀県湖南市 ●外気温:最高40℃ ●屋根勾配:6寸 ●屋根面積:23u

  • [結露発生試験条件]

    ●実験場所:2019年1月23日 滋賀県湖南市 ●外気温:−1.7℃(8:00頃) ●屋根勾配:6寸 ●屋根面積:23u

  • ※試験結果はあくまでも、性能評価の目安です。

対応商品

  • ROOGA[雅]

    ROOGA[雅]
  • ROOGA[鉄平]

    ROOGA[鉄平]
  • Uroko

    Uroko
  • Hishi

    Hishi
  • Simple

    Simple
  • コロニアル遮熱グラッサ

    コロニアル遮熱グラッサ
  • コロニアルグラッサ

    コロニアル遮熱グラッサ

施工手順

  • 施工手順

    野地板キャップ・軒先水切(小)を留付け

  • 施工手順

    下葺材の後、縦桟を固定

  • 施工手順

    横桟、軒先水切(大)など留付け

  • 施工手順

    スターター、本体をビスで留付けて完成