【ファッション×家の外観コーディネート #3】「柄と素材感」上級編

夏らしくすっきり白でまとめたシンプルなスタイルも、柄や素材感が加わるだけで、おしゃれでエレガントな雰囲気がつくれます。ブラウスやワンピースなど夏のスタンダードなアイテムに、流行りのかごバッグやサンダル、ジレなどで今どきの素材感を加えると、初夏のおでかけにぴったりな装いになります。

住まいの外観の色が決まったら、次に考えるのが柄や素材感です。外壁の柄には、色の与える印象をより強調したり、和らげたりする働きが期待できます。そのため柄や素材感も「こんな住まいにしたい」という目指したい雰囲気から考えていくとよいでしょう。

スタイリッシュな印象のムラ染めワンピース。くすみカラーが大人の雰囲気を作ってくれます。インナーにも柔らかさのあるチャコールグレーを選び、色のトーンを揃えます。引き締める役割は小物が担当。レザー使いのかごバッグと今年らしい厚底の黒サンダルで、ヌケ感のあるクールなスタイルが完成です。

住まいをモダンでおしゃれな印象にしたい場合は、フラット柄がおすすめ。ほどよいムラのあるグレーなので、冷たい印象になりすぎず、存在感がある外観に仕上がります。シンプルなボックス型の建物で、窓のない大きな壁面に使用するとより映えます。さらに、並べた小窓を黒でまとめることで、クールさを足しつつ引き締め効果も。

レザーコンビかごバッグ￥18,700 バグマティー（セムインターナショナル）
サンダル￥20,680 モヒ（セムインターナショナル）
その他、スタイリスト私物

今年の流行の中心にいる、ツイード素材のジレ。品の良いカジュアルスタイルを作るのが得意です。カットソー素材のワンピースと合わせれば、こなれた雰囲気漂う、初夏のスタイルが完成。足元にはボリュームのあるサンダルを合わせ、今の空気感をたっぷりと。

シックで高級感のある外観にしたい場合は、石柄がおすすめ。自然な風合いを醸し出す石柄は大小様々な石のピースを散りばめたデザインが特徴。形がシンプルなお家でもアクセントとして石柄を取り入れれば、凹凸によって壁面に陰影が生まれ、上品な雰囲気に仕上がります。

サンダル￥20,680 モヒ（セムインターナショナル）
その他、スタイリスト私物

夏が待ち遠しくなる、直線柄のバテンレースを使った白のノースリーブブラウス。規則性のあるラインが、清らかな落ち着きのある雰囲気を作ってくれます。反対色のキャミソールに重ね、レースの柄をしっかり楽しみます。

モダンで清潔感のある印象にしたい場合は、タイル柄の外壁がおすすめ。規則性があり整然とした柄なので、落ち着きのあるアクセントになります。同じタイル柄でもたとえば横方向のラインが強調されたボーダーにすると、視覚の効果で伸びやかな広がりを感じられます。

レースブラウス￥45,100 エリテ（ケイエムディファーム）
ベージュのパンツ￥20,900（コンジェ ペイエ アデュートリステス）
その他、スタイリスト私物

3回に渡ってお届けしたファッション×家の外観コーディネートは、いかがだったでしょうか。ファッションと家のコーディネートは一見関係ないように見えますが、意外に共通点が多いことがわかるはず。ぜひ皆さんも、洋服を選ぶように、楽しみながら家の外観についても考えてみてください。

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