episode 03

持続可能なSOLIDO

SOLIDO - A brief history -

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持続可能なSOLIDO

SOLIDO - A brief history -

本物の建築素材を目指すと考えた時から、その原材料についてもこだわることにしました。
一般的に工場生産品で原材料にこだわるのであれば、より純粋で高度な調整が行われた薬品や資材を使うことになりますが、最初からそんな考えはありませんでした。

気候変動が顕在化しているこの世界の中で、できる限り持続可能な素材でありたいと願い、理想を追い求めました。
セメントと高温蒸気中で反応させる珪酸質原料については、山から石を掘り出して粉にした珪石粉ではなく、原発が停止してフル稼働している石炭火力発電所から排出される石炭灰(フライアッシュ)を採用しました。
補強繊維として、紙にリサイクルできないような古紙をパルプ化して使用し、工事現場より回収された外壁廃材や工場内で発生した端材等もリサイクルして原材料としています。

はじめてのSOLIDOでは、色あいの調整にコーヒーショップで日々大量に発生するコーヒー豆かすを使いました。
世界最大級のコーヒーチェーンでは、ちょうど情熱をもって豆かすのリサイクルに取り組まれているところで、彼らと協働した結果、セメントの冷たい色彩が、温かみを帯びたやわらかな色あいに変わりました。

原料リサイクルのループイメージイラスト

そうして誕生したのが、「SOLIDO typeF coffee -リサイクル内装ボード-」です。
原材料に占める再生材料(ほとんどゴミです)の比率は約60%で、石灰石以外は、ほぼ廃棄物を原料として製造されるセメントも含めるとその比率は90%以上となります。

※上記は「SOLIDO typeF coffee」についての記載です。SOLIDOであっても、使用している材料や再生材料比率は、品種によって異なります。

イメージ画像