現場の課題から
改善点を探り、新たな施工や
用途を生み出す。

現場の
課題から改善点を探り、
新たな施工や用途を生み出す。

屋根材開発部 部材施工技術開発グループ
2019年 入社
Work
仕事と人を知る

木材に関する関心と、
将来性を見据えてケイミューへ。

大学時代は建築材料学科を専攻し木材やコンクリートの研究をしていましたので、外装材メーカーを中心に就職活動を行っていました。いくつもの企業を見ていく中で、企業の将来性や扱う事業の幅広さに関心を持ち、「とにかく一度、お話を聞いてみたい」との思いから面接を受けることに。最初の印象として、一般的な企業面接とは違い、とにかく話しやすい雰囲気を作ってくださるところに感動しました。形式的な質問だけではなく、「柔道初段って、すごいですね」「古い神社の研究をされていたんですか?」と、私への興味が感じられる質問ばかりで好印象でした。ちゃんと人間性を見てくれるそんな人柄が決め手になり入社を決めました。

機能向上の計画を立て、
商品に新たな価値を吹き込む。

入社から一貫して部材施工技術開発グループに所属し、屋根材の機能向上を目的に新しい施工方法や用途開発を行っています。現場から寄せられるご要望や課題をお受けし、それを解決するための計画を立て、発売するところまでを担当するのが仕事です。入社1年目は先輩といっしょに一通りの仕事を覚える期間だったのですが、初めて触れる用語や専門知識も多く、とにかく付いていくのがやっとの状態でした。その日々の中で、少しだけ仕事に向き合う自信に繋がったのが、シート材の開発です。入社2年目で初めて主担当となり、「屋根材を壁に貼る時に使うシートが重たい」という課題を解消するためのプランづくりをスタートさせました。同業他社が扱っている類似商品の施工方法から、広く屋根材に関する情報に触れるなど、できる限り多くの情報を集めていきました。そうした積み重ねの中で、「壁に使用するシートは、屋根ほどの防水機能が必要ない」という考え方の軸を発見。商品を作るために必要な素材や製造方法など、細部にわたる作業を見直し、約20kgあったシートを5kgにまで減らすことを実現しました。現場で施工される職人の方からも好評を得られ、やっとこの仕事で成果を出せたことが嬉しかったです。

施工に関する幅広い知識を磨き、
品質と費用と納期に即した商品を。

この仕事をスタートさせた当時、先輩から「QCD」の大切さを学びました。「Quality(≒品質)、Cost(≒費用)、Delivery(≒納期)の3つのバランスが整って無ければ良い商品とは言えない」と。例えば、新商品を出す際の価格設定では、同業他社商品より同額か、それ以下に設定しなければいけない。その厳しい条件の中で、他の商品よりも高い機能と、最適なスケジュールでお届けできる商品を生み出すのは決して容易なことではありません。その環境の中で、成果を発揮するために心掛けているのが、次々と市場に登場する他社の新商品にも目を向けること。そして、特定の商品を10年以上も担当してきたというスペシャリトのような先輩社員の話を聞いたり、現場の職人の方々から寄せられる声をヒントにしたりするなど、あらゆるきっかけから答えを導き出します。だからこそ、色々な人との出会いや情報に目を向けながら、施工全般の知識を磨き続けることが、新たな商品に価値を与える大きな力になっていくと思っています。

就活生にメッセージ

今でも覚えているのが、初めて担当した商品を街中で見かけた時のことです。約1年間を掛けて進めてきた仕事が、やっと成果に結び付いたと感動しました。もちろん、決して楽しいことばかりではありません。ただその日々を駆け抜けた後は、得難い喜びを感じられます!

心に残るエピソード

完成させた商品は、発売前にテストとして職人の方に施工していただき、ヒアリングを行う機会を設けています。その時に、職人の方から「これは使いやすいね」というお褒めの言葉をいただきました。やっとの思いで完成までこぎ着けたことを実感し、開発という仕事に大きなやりがいを得られました。