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コーヒー豆と焙煎。素材を生かす
空間づくりにもこだわった人気カフェ

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地域に密着した人気のカフェ帆季珈琲テラス太田川店

愛知県で人気のカフェ「帆季珈琲テラス」。名古屋市緑区、岡崎市に展開する2店舗に加えて、2020年8月1日、東海市に3店舗目となる太田川店がオープンしました。場所は、名古屋鉄道太田川駅から徒歩10分ほど。三省堂書店や餃子の王将など、ふだん使いの店舗が並ぶロードサイドにあり、ちょっと贅沢にモーニングを楽しむ年配の方、ひとりで珈琲をゆっくり味わう方、ランチやスイーツを楽しむ友だちやカップルなどで賑わい、地域密着のカフェとして人気を集めています。

厳選したコーヒー豆と焙煎にこだわったブレンドコーヒーが人気

帆季珈琲テラスといえば、その店名の通り、おいしいコーヒーが特徴です。豆は世界各国から厳選した約20種類を品揃え。良いコーヒー豆を生かすために何度も試行錯誤を繰り返したブレンドコーヒーは、帆季珈琲テラスの一番人気。コーヒー豆は焙煎後、2日目から2週間までが飲み頃と言われ、お客様に一番美味しい状態のコーヒーを飲んでいただきたいと考えた結果、自然と自家焙煎に行き着いたといいます。ひとたび焙煎が始まればえもいわれない香りが店内に広がっていきます。焙煎したてのコーヒー豆は、フルーティでありながらも香ばしい魔法のような香りで、幸せな気持ちにしてくれます。全店舗に焙煎機を備え、幾万通りもの焙煎ができるので、世界各国の生豆を最高の状態に焙煎してお客様にお届けすることができます。

すべてのコーヒーは、サイフォンでじっくりていねいに淹れています

帆季珈琲テラスでは、すべてのコーヒーをサイフォンで一杯一杯ていねいに淹れています。サイフォンコーヒーはフラスコを熱し、お湯をコーヒー豆が入ったロート部分まで上昇させ、豆を一定時間お湯に浸すことでコーヒーを抽出する方法です。時間のかかる方法ですが、焦らず、じっくりていねいに淹れるのが美味しさの秘訣。柔らかい口当たりながら、しっかりとした香りとコクがあり、それでいて後味はすっきりとしているので、ついつい2杯目、3杯目と飲んで長居してしまうお客様もいるそう。また、帆季珈琲テラスのケーキも、すべてパティシエが一からつくった自家製。ショートケーキはスポンジから、アップルパイはパイ生地から手づくりしています。

「37」という数字は、4店鋪目であることと目標へのカウントダウン

帆季珈琲テラスには、名古屋市緑区の1号店は「40」。岡崎市の2号店は「39」という店舗番号が付いています。これは、40店鋪を目指すというカウントダウンで、新しい港や岬を見つけて出港するような気持ちで出店したいという思いが込められているそうです。「37」と書かれた太田川店は、じつは4店鋪目(3店鋪目「38」は、中部国際空港内に2019年に出店しましたが、コロナ禍の影響を受けて残念ながら撤退)。

コーヒーへの情熱と同じぐらい力を入れている店鋪デザイン

帆季珈琲テラスのもう一つの魅力が、お洒落な店鋪デザインです。じつは帆季珈琲テラスは、2014年にデザイン会社「Blue Suits Red Tie」の新規事業としてスタートし、店鋪を展開しながら、お客様に店内で寛いでいただけるようなデザインを試行錯誤してきたといいます。会社のアトリエには、ストックした廃材がたくさんあり、店内のディスプレイはすべてオンリーワンのハンドメイド。太田川店の内装も、配管を剥き出しにしたようなディスプレイやインダストリアルなデザインの照明などが印象に残るラボのような雰囲気。一方外観は、ブルーグレー板張りの大扉にセメントの素材感を残したケイミューのSOLIDO typeM_LAPを外装材に採用し、帆船が一時寄港して休むドックを思わせます。帆季珈琲テラスの空間の魅力を味わいながら、ゆっくりとコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

店鋪情報

帆季珈琲テラス太田川店

住所 愛知県東海市大田町東畑32
電話 0562-57-7760
営業時間 月〜金、祝前日: 8:00〜18:00
土、日、祝日: 8:00〜21:00
【モーニング】8:00〜11:00【ランチ】11:00〜14:00【ティータイム】14:00〜17:00
【ディナー】17:00〜21:00
定休日 なし

SOLIDO typeM_LAP

セメント本来の素朴な質感と経年変化が味わえる外装材

セメントの質感を生かし、一枚として同じものがない無垢の建築素材SOLIDO(ソリド)は、高圧ロールプレス、高温高圧の蒸気養生により形成される強固なセメント素材です。素材から自然と湧き出す白華(エフロレッセンス)は、あえて抑えずにセメント本来の質感を生かしています。雨や日差しなど時間の経過とともに味わい深い風合いに。製造や施工で発生する廃材はリサイクルされ、環境負荷を軽減しています。

コーヒー 豆知識

1本の樹から何杯分のコーヒーが飲める?

コーヒーノキから収穫できるコーヒーチェリー(実)は、品種にもよりますが約3キログラム前後。これを選別すると約500グラムの生豆になり、焙煎すると水分が飛んで約400グラムのコーヒー豆になります。コーヒー1杯あたりにコーヒー豆を約16グラム使うと、25杯。毎日コーヒーを飲む人にとっては、およそ一ヶ月弱の分量になります。そう考えると、何気なく飲んでいるコーヒーも貴重なものに思えてきます。

SOLIDO typeF coffee リサイクル内装ボード

素材を大切にしたい。抽出した後のコーヒー豆から生まれる内装材

コーヒーショップから出る使用済みのコーヒー豆や火力発電所で発生する石炭灰など多岐にわたる廃棄物を再利用した内装材。原料に占める再生材料比率約60%を実現しています。抽出した後のコーヒー豆の色合いとセメント素材独特の白華の組み合わせで、素材感を大切にした温かみを感じる風合いが特徴。素材から湧き出す白華をあえて抑えずに、セメント本来の質感を生かしています。

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